しっかり対応すれば大丈夫！アメックス「通帳の刑」とは？

クレジットカードの利用者の間で、「通帳の刑」という言葉を耳にしたことはありませんか？特にアメックス（American Express）ユーザーの間で語られることが多いこの表現は、単なる都市伝説ではなく、実際に発生する可能性がある現象を指しています。今回は、アメックスの「通帳の刑」とは何か、その原因や回避方法について解説します。

アメックス（American Express）の「通帳の刑」とは？

「通帳の刑」とは、アメックスカードの利用が停止され、通帳のコピーや、収入証明書の提出をアメックスから要求されることを言います。

この状況が発生する主な理由として、以下の点が挙げられます。

・支払い遅延や滞納

アメックスは支払い遅延に対して厳しく、遅れが続くとカード利用が停止されることがあります。

・途上与信による利用制限

アメックスは随時、利用者の信用状況を確認しており、審査の結果、利用可能額が減額されたり、カードの利用が一時的に制限されることがあります。

・利用状況の不審点

急な高額決済や海外での使用、頻繁なキャッシングなど、不審な取引があるとアメックス側でセキュリティロックがかかることがあります。

このような状態はつまり、アメックスから「これからも支払いが継続できるのか怪しい」と疑われている状態です。

■提出を拒否するとどうなるのか？

アメックスから通帳のコピーや収入証明書の提出を求められた場合、これを拒否するとどうなるのでしょうか？

まず、書類を提出しない限り、カードの利用停止は解除されることはありません。さらに、一定期間が経過しても提出がない場合、アメックスは利用者の支払い能力を確認できないと判断し、カードの強制解約に踏み切ることがあります。

また、強制解約になると、その情報は信用情報機関（CICやJICC）に記録され、他のクレジットカード会社やローン審査にも影響を及ぼします。特にアメックスの解約履歴は厳しく評価されるため、今後他のクレジットカードを作る際の審査に通りにくくなる可能性があります。
さらに、未払い金がある場合、法的措置を取られる可能性もあります。支払い能力があるにもかかわらず書類提出を拒否することは、アメックスに対する信用を大きく損なう行為と見なされるため、注意が必要です。

そして、アメックスで光熱費やサブスクなどの支払いをしている場合、これらの支払いもストップしてしまうため、できるだけ早く通帳のコピーや収入証明書を提出し、利用停止の解除を依頼するようにしてください。
（※審査結果によっては、利用限度額が下げられるなどの制限がつく場合があります。）

アメックス（American Express）の「通帳の刑」を回避するためには？

一度「通帳の刑」に陥ると、日常の支払いが非常に不便になります。しかし、事前に対策を講じることで、この状況を未然に防ぐことが可能です。ここでは、アメックスのカードを快適に利用し続けるための回避策を紹介します。

■支払いのルールを守る

「通帳の刑」を避けるためには、アメックスの支払いルールをしっかりと守ることが最も重要です。特に、以下のポイントに注意しましょう。

・引き落とし日を忘れずに管理

アメックスの引き落とし日はカードの種類や契約内容によって異なります。事前に確認し、口座に十分な残高を確保しておきましょう。

・リボ払いや分割払いを多用しない

常にリボ払いが利用限度額に達している状態は信用を落とします。支払いは一括払いを基本としておくと良いでしょう。

■信用情報を健全に保つ

アメックスの途上与信は、信用情報をもとに行われるため、日頃から健全な信用情報を維持することが重要です。

・他のカードやローンの支払いも遅れない

アメックスの審査では、他社のクレジットカードやローンの支払い状況もチェックされます。どこかで延滞があると、アメックスの利用も制限される可能性があります。

・定期的に信用情報を確認する

日本信用情報機構（JICC）やCICなどの信用情報機関で、自分の信用情報を確認することで、問題が発生する前に対処できます。

■急な高額決済は事前に連絡

アメックスはセキュリティ面で非常に厳格なため、普段とは異なる高額決済を行うと、不正利用と判断されてカードが止まることがあります。高額決済を予定している場合は、事前にカスタマーセンターに連絡しておくとスムーズに決済できることがあります。
また、カードを作ったばかりの状態で高額商品を購入すると、利用が一時的に停止されることもあります。